【活動報告】あけぼの山農業公園で日本文化を体験する小さな旅
やや不安定な秋空の元、柏市内の開智国際大学、東京大学そして麗澤大学から、スペイン、ハンガリー、ベトナム、ネパール、インド、スリランカ、ラオス、ブルネイ、モンゴル、中国、ドイツ、アメリカの留学生26名があけぼの山農業公園に集まりました。 やや緊張した面持ちでガイダンスを受けた後、ビニール手袋や靴にかぶせたビニール袋をゴムで固定して、いざ芋畑へ!
長いつるをたどった先のサツマイモに感動したり、がっかりしたりの収穫体験。秋雨が強くなってきましたので、急ぎ集合写真撮影後、剣玉と格闘する体験へ。その間、芋の素揚げ担当スタッフは、お先に加工実習館にて 採れたてホヤホヤの紅東に包丁を入れ始めます。その後、調理担当の留学生が、作業台を囲み調理の方より、手ほどきを受けます。今回のメイン料理は、伝統的な太巻き寿司2種です。
ひとつめは、江戸時代の通貨を模した『文銭巻き』です。あらかじめ準備された白い酢飯と桃色酢飯をそれぞれ巻きすを使って巻きます。表裏を確認しながら海苔を敷き、むらのないようにご飯をのせないといけませんが上手に巻くにはコツがいります。
このうず巻きをそれぞれ二つ割りにして、互い違いに組み合わせるのですが、中央に煮かんぴょうをのせてから巻き込むのがみそです。そしてもう一種は、山牛蒡や花でんぶ、青菜などを利用して椿のお花を現わした見事な太巻き寿司でした。房総地方ではお祝いの席などに準備されるそうです。
予め準備していただきました具沢山のけんちん汁と、地元のブルーベリーソース入りのヨーグルト、そして、ほのかに甘い素朴なお味の紅東の芋の素揚げとともに、待ちに待ったランチの時間です。
食後は、柏泉亭にてお抹茶の呈茶体験。慣れない正座にご苦労された男子学生さんも、日本のお茶を楽しまれましたでしょうか。
お芋の収穫から、剣玉体験。伝統的なお寿司づくり、そして千葉県でも珍しい、本格的なお茶室のある柏泉亭へと誘いました。
美味しいお抹茶を堪能した後は、躙り口のある本格的なお茶室や日本庭園を見学して小さな旅は終了しました。ご協力いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。
コスモス畑もお見事でしたよ。